イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2019-02-16から1日間の記事一覧

一夫一婦制をめぐる考察、あるいは様相の哲学史

必然性、あるいは偶然性への信仰がもたらす倫理的帰結について、夫婦愛を例にとって、もう少し考えてみることにします。 必然性、すなわち運命のめぐり合わせを信ずるかぎり、人間はおそらく、厳粛なる一夫一婦制的価値観を離れることがありません。わたしに…