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イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、キリスト者としてブログを書いています。

ウィルとももたろうくん

死についての考察のおわりに

これで、死についての今回の探求は終わりになります。二ヶ月という長い期間がかかってしまいましたが、読んでくださった方は本当にありがとうございました。 心残りなのは、「死ぬことは自分にとっては恐ろしいことではない」というコメントをくださった方が…

弱いものたちの思想

Tさんやゆたさんをはじめとする、同世代の人たちとの会話を通して最近つよく感じているのは、「僕たち若い世代のうちの少なくない人が、どうしようもなく弱りきっているのではないか」ということです。 「生きること自体がつらい。」「すべてのことに、意味…

働くことはすばらしい   ー「日本ホワイト化プロジェクト」立ち上げのおわりに

カフェでの会話のなかでいちばん印象に残ったのは、Nさんの次のような言葉でした。 「とてもきついけれども、今の仕事にはとても大きいやりがいを感じています。耐震関係の仕事は、ずっと自分でやってみたいと思っていたものだったから。これから資格も取っ…

Sさんからの手紙   ー哲学のスピリット

赦しについてのシリーズを終えた日に、Sさんからメールをいただきました。とても丁寧なお礼のメッセージで、助手のピノコくんとともに、「よかったね!」と喜びあっていました。 その中でも特に心に残ったのは、次のような箇所でした。Sさんからの許可がおり…

この世のアイドルのかたわらで、考えつづけながら   ー猫についての考察のおわりに

私たちは、猫について考えてみるために、レヴィ=ストロースとジャック・デリダの思考を追ってきました。じつは、最初は彼らの思考を総括することでシリーズを終わらせようと考えていたのですが、今回の記事のトピックについて夜中につらつらと考えているう…

もう一匹の猫、ウィル   ーダークサイドとトマス・ホッブズの教え

ところで、わが家にはもう一匹の猫がいます。年季の入った13才のオス猫で、ウィルといいます。ただ、彼の性格にはとても難しいところがあるので、なかなか扱いにくいところがあるのですが……。今日の記事では、このウィルについて紹介したいと思います。 ウィ…

ブログをはじめて4ヶ月目のごあいさつ   ー付・三度目のももたろう

10月になりました。季節も本格的に秋に入ったところですが、今日は、久しぶりに子猫のももたろうくんについて書いておきたいと思います。 ももたろうくんについては、以前の記事で二回ほど書きました。ももたろうくんは、いちど千葉の家にもらわれていったは…

与謝野晶子と、欲望される身体

細きわがうなじにあまる 御手のべて ささへたまへな 帰る夜の神 与謝野晶子 昨日は和泉式部の和歌を取りあげたので、私たちの時代に近いところから、もう一人だけ論じてみることにしてみたいと思います。明治の初めに生まれた歌人である与謝野晶子もまた、恋…

ももたろうくんのその後

かつて、『子猫とセネカ』という記事のなかで、一匹の子猫について紹介させていただいたことがあります。その記事のうちで僕は、「子猫のももたろうくんは今日、千葉の家にもらわれてゆきます」と書きました。 そのももたろうくんなのですが……実はまだ、わが…

子猫とセネカ

まさか本当に、猫を集めることになろうとは。『ねこあつめ』についての記事を書いたその日に、子猫を保護することになりました。この子は最近、お母さんと一緒に、わが家の庭をひんぱんに訪れていたところでした。もらい手が見つかったので、幸いなことに昨…