イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

最新シリーズ

求道者の人たち

福音の核心についてさらに掘り下げる前に、最近気になっていることについて考えておきたい。 問題提起: 求道者なる人々は、いつの時代にも存在するのではないか。 求道者というとちょっと大げさな感じもするけど、要するに人生の意味を真剣に求めている人、…

「生活のよりどころ」

福音の核心について、さらに考えてみる。 福音の核心: イエス・キリストが私たちの罪のために十字架にかかり、墓に葬られ、三日目に復活した。 使徒パウロは、「私たちが生活のよりどころにしている福音」という言い方をしている(『コリント人への手紙Ⅰ 』…

福音の核心と不思議な贈り物

しかし、伝える・伝えないという点はともかくとして、福音の中身とはいったい何なのか。最も重要な中身とは、やはりこれの他にはあるまい。 福音の核心: イエス・キリストが私たちの罪のために十字架にかかり、墓に葬られ、三日目に復活した。 究極すれば、…

「求めよ、さらば与えられん」

ところで、福音を伝えるという話題に関しては、次のような意見もあるかもしれぬ。 キリスト者への疑問: なぜキリスト者は、他者たちに福音を伝えねばならないと考えているのであるか。自分たちだけで信仰を続けるというわけにはゆかないのか。 まず確認して…

広がる距離への懸念

それにしても、福音を伝えるって本当に難しいと、僕は思うのである。特に、思わず湧き上がってくるテンションの盛り上がりを抑えるのって、本当に難しい。たとえば、聖書が語っているキリストの位置づけについて、考えてみる。 三位一体論への入口: 聖書に…

何を伝えるか

あらためて思う。このブログの目的は何よりも、福音を伝えることでなくてはならぬ。 用語説明: 福音とはキリスト者にとっての最重要語の一つで、直接には「よい知らせ」を意味する。 福音とは何か。神から人間にもたらされた、そして今ももたらされつつある…

「私は福音を恥としない」

「中高科通信は書けました?」 うん。でも、それとは別の話なんだけど、ここ数日、ずっと考え続けていたことがあるのだ。申し訳ないのだが、いま少しのあいだ話を聞いてはもらえまいか。 僕はやはり、このブログをキリストに捧げたいと思ったのである。色々…

締め切り迫る

「……疲れは取れました?」 うむ。ここ数日、座りすぎてるせいで腰が悪くなっちゃったらどうしようという極度の不安に取り憑かれてはいるのだが、それ以外は大丈夫である。しかし、今日も記事のほうは短めにせねばならぬのである。 「……?」 例の中高科通信の…

本日、都合により……。

「……あれ?今日はどうしたんですか?」 最近忙しかったり色々考えたりで、なんかちょっとだけ疲れたのである。純粋な疲労だとは思うけど、とにかく放心していたい気分である。何も考えずに、ただ風に吹かれていたい……。 というわけで、今日はこの辺りにして…

旧友に会う

しかし、もう少しだけ色々ぶっちゃけても構わないだろうか。 「……はぁ。」 僕はもう自分の人生をどうしたらいいか、わからないんよ。今年の初めくらいのどこかで、とりあえず実人生の方では、塾の先生としての道が定まりそうだって書いたんだけどさ……。 「………

昨年の五月を振り返る

去年の五月ごろ、人生的にかなり行き詰まっていたあたりのある日に、僕は荒川のあたりをさまよっていたのである。 まだ一年前だというのが不思議な気もするけど、その時はもう何をしたらいいかもわからず、もう死ぬみたいな感じでふらふら歩き続けていたので…

なぜかわりと心地いい

しかし、僕は時々、去年の五月ごろにT牧師から言われた言葉を思い出すのである。その時、T牧師は僕にこう言った。 「philoくん。君自身が背負う十字架は何なの?」 もう詳しい状況は忘れちゃったけど、その時の僕は完全に行き詰まっていたのである。五年前く…

ウェンディ、君は残酷だ

しくしく。昨日の晩から、胃腸の調子がよくないのである……。 「……大丈夫ですか?」 多分、大したことないんだとは思うんだけどさ。こんなこと言われてもうっとうしいだけだろうけど、僕は、ものすんごい不安症なのである。ひょっとしたら死の病に侵されてる…

若き日の過ちよ

自分の弱さをあらためて確認した上で、もう一度、最初の問題に戻っておくことにしたい。 「筆者は信仰者として、キリストについてどのように書いてゆくべきか。」 くり返しになってしまうが、これは本当にまだ全然わからないのである。ひとつ言えるのは、人…

アブラハム問題の瞥見

アブラハム問題(『創世記』22章)について、さらに考えておくことにしたい。 アブラハム問題の与件: 聖書によれば、神はアブラハムに、たった一人の息子であるイサクを焼き尽くす捧げものとして捧げるように命じた。 これは、ヤバすぎるのである。人間を焼…

「ここが、モリヤ山なのか……?」

話の流れ的に、この際、信仰の問題についても久しぶりに考えておきたいのである。 「……はぁ。」 いやこれね、実はもうずっとこのブログに関して考えてる問題なのである。つまりね、突然そんなこと言われても困るとは思うんだが、僕はキリストを信じる哲学者…

痛みの問題と哲学の限界

ううう、なんか、目の調子がよくない気がする……。 「……目が痛いんですか?」 うん。もともと、ここ数年あんまり調子がよくないのではあるが、ここ数日はマルクス・ガブリエルの本が気になったりで、少し使いすぎたのかもしれない。目って使ってないつもりで…

おお女よ、汝の名は塩分

昨日は、コンビニでラーメンを買って食べてしまったのである! 「……それがどうかしたんですか?」 カップラーメンじゃなくて、レンジでチンする式のラーメンだったのである。セブンイレブンの売り場の麺類コーナーの中に、なんと事もあろうに、家系のラーメ…

夕ごはんを一緒に

せっかくだから、お泊まり会の体験が提起している問題について、もう少し考えてみることにしたい。 「現代の人間に欠けているのは、共同性という契機なのではないか。」 たとえば、ご飯を一緒に食べるというのは、食事という行為を〈共〉に向けて開くことで…

お泊まり会の感想

昨日は、ジェームズのことを忘れるくらい楽しかったのである!天に感謝である! 「……何があったんですか?」 昨日は、10人くらいでお泊まり会だったんだよねーニコニコ。みんなでチキンカツを食べたり、夜中まで話し込んだりですばらしかったのである。お泊…

「アパテイア」と「もののあわれ」

しつこくてごめん。ちょっとだけでいいから、僕の話を聞いてはもらえまいか。 「……また、ジェームズですか?」 うん。なんか、あれからジェームズのあたりがまだ痛んでる気がして、心配が全然消えないのである。これはもはや、呪いみたいなものである。 哲学…

ここ数日で考えたこと

「……その後の具合はどうですか?」 まだ万全ではないが、まあまあと言ったところだろうか。それより、僕は今回のことであらためて考えさせられたのである。 CTスキャンを撮ってもらった日は、めちゃくちゃ不安であった。でも、考えてみれば、僕なんかより重…

ジェームズのその後

いやいや、九死に一生を得たのである!天に感謝である! 「……CTスキャン、行ってきたんですか?」 うん。S先生のクリニックとは別の施設でCTを撮った後、本当は五日後に診察のはずだったんだけど、GRBのジェームズ(前回の記事参照)のことで死の病の恐怖に…

ジェームズの調子が悪い

いやはや、思ったよりも大事になりそうだ。僕のゴールデン・ライト・ボールの調子が、ここ数日、あまりよくなくてね。 「……は?ゴールデン・ライト・ボール?」 このブログの品位を落とすわけにもゆかぬから、あえて”Golden Right ball”と英語で表記している…

ローテンションの過ごし方

今朝は何を書いていいか、わからないのである。 「……はぁ。」 もともとは哲学者としてこれからも勝負してゆくのだとか、そういうアグレッシブなことを書こうとしてたけど、なんかそういうテンションでもないのである。静かな朝だ。このままずっとボーッとし…

敗北の美学

哲学の未来について、引き続き考えてみたい。哲学の営みは、次の二つの時期をかわるがわる通過するように思われる。 1. 哲学が栄える時期。 2. 哲学が衰える時期。 この二つの時期が存在することについては、どうだろうか。それとも、1の時期しかなくて、常…

「本当にもう気にしてないんです」

しかしここ数日、僕は考えたのである。カスミちゃんのことはとりあえずエポケー(判断停止)するとして、哲学女子たちは、次の二つのタイプに分かれるのではなかろうか。 1. ファッション哲学女子。 2. 本物の哲学女子。 1のファッション哲学女子たちは、若…

ただ上野に行くだけだ

「philoさん、今度プラトンの読書会やりません?やっぱり、プラトンとかアリストテレスとか、その辺りをしっかり押さえておかなきゃダメかなーって思って……☆」 俺もいずれプラトンは改めてしっかり研究せねばと思っていたから、読書会をするのにはやぶさかで…

孔子先生とカスミちゃん

先生ということでいえば、孔子先生こそは先生の中の先生であると言わざるをえないのではないか。 「私は、朝に道を聞くならば、夕方には死んでも構わない。」(孔子) この、執念にも近い道への熱情こそ、われわれ哲学者に必要なものではなかろうか。そして…

ある先達の言葉

ピアノの川村先生(彼女が信仰者であることを意識したのは、最近になってからだ)には高校のころ、たくさん話をしてもらった。今から思えば、人とちゃんとじっくり話させてもらったのって、それが初めてだったような気がする。 時間が経つにつれて、あの時は…