イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

最新シリーズ

「わたしは調馬師です」 ーある哲学者へのインタビュー

質問者:2018年末のこの時点において、あなたは昨今の哲学の状況をどのように捉えておいでですか? philo1985: 最初に一言だけ申し上げるとすれば、どうもこうもありませんね!哲学は死んでいます。何よりもまず、文体が欠けているのです。文体のないところ…

深夜三時に考える

今日もなぜか、気がついてみればすでに夜中の三時である。生活リズムが狂ってしまいつつある上に、今さっき、この時間にりくろーおじさんのチーズケーキまで食べるという暴挙まで犯してしまった以上、もはやブログを書かずに寝るわけにはゆかぬ。 深夜三時の…

意味は隣人のうちに

夜中の2時半にこれを書いているのだが、人間の最も大きな仕事とは、毎日の日々における隣人たちとの関わりなのではないかと昼間に散歩していて思ったのである。 われわれ人間は、毎日色んな他者たちと関わって、話したり、一緒に何かしたり、互いに笑い合っ…

俺のKAMAKURA

頼朝の話を続けよう。平安時代末期の関東地方がめちゃくちゃ興味深いのは、当時のこの地域が、ドラスティックな変化の可能性を潜在的にはらんでいたからである。 頼朝の決起は、この潜勢力を関東の大地に炸裂させたのである。それまで、なんとか自分の土地を…

すごいぞ、頼朝

クリスマスとはほんとに全然関係ないんだけど、最近、鎌倉時代の歴史にはまっているのである! 「……鎌倉時代、ですか。」 うん。ていうか、特に源頼朝という人物からは、何か学びとるべきものがあるような気がしてならないのである。 頼朝の人生は、THE・逆…

今月はクリスマス

毎日熱いマテ茶を飲むという南米の習慣は、遺憾なことに、食道にはよくないらしい。というわけで、別に普段から飲んでるわけではないが、マテ茶に対するすさまじい恐怖を感じずにはいられない今日この頃ではあるが、いちおう調子は二日前よりも少しだけよく…

熱い食べ物をめぐる不安

しくしく。心配なのである。悩みすぎてもしょうがないのは自分でもわかってるんだけど、それでもやっぱり心配なのである……。 「……どうしたんですか。」 うん。あのね、熱い食べ物とか飲み物って食道にはよくないって、よく言うでしょ。このところ、ずっとう…

ポーランドのマチェクさん

ところで、前回の記事で二年前のポーランド旅行のことをちょっと話題に出したあと、そこで出会ったマチェクさんという人物のことを思い出したのである。 「philoくん。俺は昔、毎晩のようにパーティーに出かけて暮らしていた。だがある時、そんな生活がふい…

教会とは何か

話が逸れたついでに、ここで一度、教会なるものの存在について考えておきたい。 キリスト者の共通了解事項: 教会とは、キリストの体である。 これは使徒パウロが彼の手紙のさまざまな箇所で語っているところの、教会についての根本認識である。 この見方に…

映画館への小旅行

話は全然変わるけど、今週の日曜日に、渋谷の映画館に『パウロ 〜愛と赦しの物語』を見に行ったのである。 一人で、ではない。友達いないがゆえに、フツーなら当然そうなるところであろうが(自分で書いてて悲しいなこれ)、今回は僕もリーダーの一人を務め…

指の役割

バプテスマのヨハネといえばやはり、超有名なあのセリフを取り上げねばなるまい。 「わたしの後から来る方は、わたしよりも優れておられる。わたしは、その履物をお脱がせする値打ちもない。」(『マタイによる福音書』第3章11節) キリスト者に必要なのは、…

荒野を恐るることなかれ

「福音について書き始めてからブログのアクセスが減っている」と書いたところ、その記事をアップしたツイッターの投稿に少なからぬ「いいね」を付けていただいたのである。 このように励ましをいただいていることについては、本当に感謝としか言いようがない…

神は愛なり

自分の進むべき方向に迷った時には、常に原点に立ち戻る必要があるのではなかろうか。 「神は愛です。」(『ヨハネの手紙 一』第4章16節) 愛は大事です、ではない。神は愛です、である。これこそは、イエス・キリストの福音の核にして心臓部である。 人間に…

着実に減っている

預言の成就についてはひと段落したので、この辺りで少し立ち止まりつつ、このブログに関する問題について考えてみたい。 『イデアの昼と夜』に関する一事実: 福音について本格的に書きはじめて以来、アクセスはゆっくりと、しかし着実に減少している。 分か…

あるにはあるのですが……。

キリスト者への一意見: なるほど、インマヌエル預言ね。一応、話は分かりましたよ。だけどなんだかなあ、申し訳ないんだけど、なんかビビッと来ないんだな。もっとすごいやつないの? これに類するコメントに対しては、まことに心苦しいのではあるが、次の…

その名はインマヌエル

最も有名な預言のひとつとして、『イザヤ書』7章のものを取り上げてみることにする。 インマヌエル預言: 「見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み その名をインマヌエルと呼ぶ。」 (『イザヤ書』7章14節) いわゆるインマヌエル預言である。ここで語られ…

「預言の成就」

それにしても、終末についてさらに掘り下げる前に一点、福音について先に論じておくことがあったのである。 福音の核心その2: 預言は成就した。そして、キリストの到来とともに、今や新しい時代が始まっているのである。 ザ・プロフェシー・ハズ・カム・ト…

「いつ来るんすか?」

おそらく終末というと、次のような疑問が出てくることは避けられぬであろう。 キリスト者への疑問: いや〜終末っすか、いいっすね、いい感じに狂ってますね!僕、そういうの大好きっす。でも2012年のアセンションの時も期待してたのに何も起こらなかったし…

「あの曲は、実は……。」

しかし、再臨についてさらに考えてみる前に、先に検討しておかねばならぬことがある気もする。 伝道に関する一事実: 福音を伝えきる前に、コミュニケーションの回路を切られてしまったら終わりである。 いやこれ、ホント難しい問題だと思うんよ。まず大前提…

メシアは二度来る

ところで、メシア(=キリスト)の到来を待望していると書くと、中には次のような疑問が出てくる向きもあるかもしれない。 キリスト者への問い: あれ?メシアの到来を待望してるって言いますけど、確かイエス・キリストって二千年前くらいの人じゃなかった…

この世にメシアは必要か

罪についてはいずれまた立ち戻ることにして、今回は前回にちょこっとだけ出てきた、救世主という語について考えてみたいのである。 さて、救世主である。ヘブライ語で言えば、メシアである。僕は、高鳴る胸の鼓動を抑えきれないのである。いやごめん、うっと…

「罪から来る報酬は……。」

先日、このブログを読んでくださっている女性の方から「チョコ次郎買いました!」と声をかけていただいたのである!サク山チョコ次郎のファンの輪は、少しずつではあるが着実に広がっている……!それはさておき 罪なるものについては、とりあえず、次のような…

人間は有罪か

今もまだ成熟したわけではないけど、恥ずかしき若かりし日々のことを思い出すとき、福音はわが魂のうちで、ますます強く大きく響いてくるのである。 福音の核心(前出のものより一部抜粋) 「イエス・キリストが、私たちの罪のために十字架にかかり……」 神学…

素通りしていた留学時代

しかし、人生には何事にも時があるというのは否定できない事実なのである。 ていうか、今思い出したんだけど、僕が最初に本格的に聖書を読んだのは、20代のはじめにフランスに留学していた時だった。どういう流れかは忘れちゃったけど、『ヨハネによる福音書…

求道者の人たち

福音の核心についてさらに掘り下げる前に、最近気になっていることについて考えておきたい。 問題提起: 求道者なる人々は、いつの時代にも存在するのではないか。 求道者というとちょっと大げさな感じもするけど、要するに人生の意味を真剣に求めている人、…

「生活のよりどころ」

福音の核心について、さらに考えてみる。 福音の核心: イエス・キリストが私たちの罪のために十字架にかかり、墓に葬られ、三日目に復活した。 使徒パウロは、「私たちが生活のよりどころにしている福音」という言い方をしている(『コリント人への手紙Ⅰ 』…

福音の核心と不思議な贈り物

しかし、伝える・伝えないという点はともかくとして、福音の中身とはいったい何なのか。最も重要な中身とは、やはりこれの他にはあるまい。 福音の核心: イエス・キリストが私たちの罪のために十字架にかかり、墓に葬られ、三日目に復活した。 究極すれば、…

「求めよ、さらば与えられん」

ところで、福音を伝えるという話題に関しては、次のような意見もあるかもしれぬ。 キリスト者への疑問: なぜキリスト者は、他者たちに福音を伝えねばならないと考えているのであるか。自分たちだけで信仰を続けるというわけにはゆかないのか。 まず確認して…

広がる距離への懸念

それにしても、福音を伝えるって本当に難しいと、僕は思うのである。特に、思わず湧き上がってくるテンションの盛り上がりを抑えるのって、本当に難しい。たとえば、聖書が語っているキリストの位置づけについて、考えてみる。 三位一体論への入口: 聖書に…

何を伝えるか

あらためて思う。このブログの目的は何よりも、福音を伝えることでなくてはならぬ。 用語説明: 福音とはキリスト者にとっての最重要語の一つで、直接には「よい知らせ」を意味する。 福音とは何か。神から人間にもたらされた、そして今ももたらされつつある…