Tさんやゆたさんをはじめとする、同世代の人たちとの会話を通して最近つよく感じているのは、「僕たち若い世代のうちの少なくない人が、どうしようもなく弱りきっているのではないか」ということです。
「生きること自体がつらい。」「すべてのことに、意味が感じられない。」身体の病、心の病、働くうえでの不安など、理由はさまざまですが、今のこの国でそう感じながらかろうじて生きている人の数は、実はものすごく多いのではないかと思います。
でも、実をいうと、本当のところはよくわかりません……。ただ単に、僕自身がこの地上でもがき苦しんでいるから、そう思うだけなのかもしれません。
そのことについては置いておくにしても、僕はこれから、弱い人びとがなんとか生きてゆくための思想を追いもとめたいと思っています。それは、少なくとも第一には、他の人たちの役に立ちたいからではありません。もちろん、そうなれればそれに越したことはないですが、それはまず何よりも、まずは僕自身がどうしようもなく弱い人間だということを、このたび思い知らされたからです。
眼がまともに使えず、三十歳をすぎてもアルバイトしかしておらず、未来の展望もとくにない……。「こんな僕でも、生きていてもいいのか。」そうだよ、君は生きていていいんだよと、誰かに言ってほしい。言ってくれないなら、自分でそういう思想を作るしかない。頑張れなくてもいいんだ、もう何もできなくてもいいんだ、生きているだけでいいんだ。そういう思想があっても、いいのではないか。
わが家のももたろうくんの写真を、久しぶりに載せてみました。ももたろうくんを見ているとたしかに、打ち砕かれた心が、すこしだけ癒されます……。
でも、残念ながら、ももたろうくんだけでは、身を切りさくような魂の痛みが癒されることはありません!もっと大きな愛が、すべてを受けとめるような愛が必要です。ももたろうくんの愛ではなく、橋本環奈ちゃんの愛でもなく、神の愛、イエス・キリストの愛こそが……。
愛がほしい!もっと人間どうしが深く愛しあう世界が、やってきてほしい……。ただ生きているだけでいい世界、悩みも苦しみもなく、あふれんばかりの愛しか存在しない世界が……。あまりにも都合がよすぎる気もしますが、それが今の正直な気持ちです……!
「弱いものたちの思想」。このフレーズが、なぜか頭から離れません。人生がどうしようもなくなってしまったものたちのための思想について、もう少し考えてみることにします。