イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、キリスト者としてブログを書いています。

上には上がいる

 
 すさまじい逆流性食道炎の大嵐のなか、この記事を書いています……。当初は、人生のスウィートな停止状態を味わいつつ、しばらく落ちついて過ごすはずだったのに、なぜこんなことになってしまったのでしょうか。


 筆者の人生は、なぜこんな苦しみの連続に姿を変えてしまったのでしょうか。魂の苦しみも辛いですが、身体の苦しみもやはりきつい。たまには何も苦しみのない一週間を味わいたいものですが、そんなものは、もう一生やってこないのでしょうか。


 けれども、筆者がまだ人間的に甘いところが大いにあるというのも、否定しがたいところです。この世には自分よりもずっと苦しんでいる人もいるわけで、それを考えたら、こんな苦しみなど……。


 いや、やはり辛い。もうイヤだ。アルバイト先近くのいつものカレー屋さんで生春巻きがくるのを待ちながら、これを書いています。食道炎が最高潮状態なので、いつものガパオが食べられません。


 けれども、文字を書いている今この時だけは、この苦しみにも何か意味がある気がしてきます。意味のない苦しみはイヤだ。この苦しみが、書くことで、もしもほんの少しでも愛のような何かに変わることができるなら、それならば耐えられるかもしれないが、しかし……。ああ、生春巻きが来たので、今から食べることにします。



逆流性食道炎 アルバイト ガパオ 生春巻き Tさん カタストロフ


 
 生春巻きを食べたら、気持ち悪いのが少しだけ落ちつきました……。食べ過ぎると寝たあとにカタストロフがやってきそうなので、写真にうつっている3つはマスターに頼んでお持ち帰りさせてもらうことにしました。


 体が苦しい時には哲学も何もかも吹っ飛んでしまうというのが、人間存在の悲しいところです。と、ここまで書いていたところ、友人のTさんが合流して、体の苦しみの話になりました。


 実際に大きな病気をしたことのあるTさんによると、「体が本当に苦しい時には、今が何の季節で、昼なのか夜なのかすらわからなくなるくらいヤバい」とのことです。僕にはそこまでの苦しみはさすがに経験がないので、  まだまだ修行が足りないと思わされました。


 Tさんは死の臨界領域をさまよった結果、視界の色が変わったり、文字が三重か四重に見えたりしたこともあるそうです。僕の食道炎などは彼の体の不調に比べれば、ほんのさざ波程度にすぎないのかもしれないと、反省させられた一夜でした……!






 

[読み直してみると思っていた以上にひどい文章でしたが、人生のある夜の記録ということで残しておくことにします。それにしても、新刊書のコーナーうんぬんのヴィジョンは粉々になりましたが、昨年末にTさんとカレー屋で話したことも、今となってはいい思い出です……!]