イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、キリスト者としてブログを書いています。

持病についての、とりあえずの結論

 
 ここのところずっと逆流性食道炎について書きつづけてきましたが、そろそろさすがに総括しておいたほうがよいような気がしてきました。


 「苦しみがなくなることよりも、苦しみがあっても幸せに生きることをめざすべきなのではないか。」


 これはよく言われることかもしれませんが、筆者には、体の苦しみに悩まされている時に幸せに生きるのは、本当に難しい。魂の修練に日夜打ちこんでいるはずの哲学徒としては、まことに情けないかぎりです。


 筆者の場合、死ぬのが怖いうえに、「自分は今まさに死の病にかかっていて、もうすぐ死ぬのではないか」という強迫観念にも取りつかれているので、逆流性食道炎そのものよりもそちらの方に苦しめられます。もっとエピクテトスあたりの哲学を学びなおして、心根を叩き直しておくべきかもしれません……。


 それにしても、こうやって言い訳めいたことを書きつづけていると、小学校の時の担任の先生から付けられたあだ名が「言い訳のphilo」だったことを思い出します。30年間、ただ言い訳だけで生きてきたことのツケが回ってきているのでしょうか。


 いや、今日から変わるのだ。もう言い訳もせず、文句も言わずに、苦しみを耐えぬいて喜びへと突き抜けてゆく人間に、生まれ変わりたいもの……。



逆流性食道炎 ピノコ 強迫観念 エピクテトス FUJI ROCK FESTIVAL


 
 実は筆者だけではなく、助手のピノコくんも筋金入りの逆流性食道炎患者なのですが、彼女の方は筆者よりもよく苦しみに耐えているような気がします。女性に比べて男性は何でも大げさに苦しむといいますが、この場合、当たりすぎていて何も付け加える気がしません。


 フランスに留学中のピノコくんとはふだんスカイプで通話するのですが、会話の30%はいつも逆流性食道炎トークで占められています。食道炎と哲学の話以外はほとんどしていないので、まことにマニアックな会話であるといえます。


 実は、この記事を書いている日も、昼すぎに少し食べすぎてしまって、これから一波乱来るのではないかという午後に、アルバイト先の塾でペンを握っているところです。ここ数日は、食道炎が大物アーティスト総結集時のFUJI  ROCK FESTIVALばりの盛り上がりを見せているので、少し落ち着いてほしいところですが……。


 はじめにも書きましたが、さすがに食道炎の話は今回で終わりにしたいところです。しかし、このあと大いなる苦痛がやってくるとしたら、書かずにいられるだろうか……。とりあえず、次回からは別の話に移るということにしたいと思います。読んでくださっている方も、どうか健康には気をつけて日々をお過ごしください!