それにしても、終末についてさらに掘り下げる前に一点、福音について先に論じておくことがあったのである。
福音の核心その2:
預言は成就した。そして、キリストの到来とともに、今や新しい時代が始まっているのである。
「……。」
……ごめん、興奮しすぎた。とにかく、僕の言いたいのはである、キリストは、何の前触れもなく突然この地上にやって来たのではないということである。
預言の成就。アブない響きではあるが、スター・ウォーズ世代にはたまらない魅惑を備えていることは否定すべくもない。
いやもちろん、スター・ウォーズの方がパクった、いや下敷きにしたわけで、元ネタは言うまでもなく旧約&新約聖書の方なのである。エピソード3のアナキン・スカイウォーカー君とか、ヴィジュアルだけはマジでカッコよすぎて感涙を抑えきれないものであったが(カルシウム不足すぎて、性格に難あり)、やはり本家の救世主にこそ永遠の栄光あれかし、アーメン……!
さて、少し落ち着いて整理してみる。メシア預言という観点から見るかぎり、旧約&新訳の二つの聖書については、次のように概括できる。
新約聖書:
メシア預言の成就を告げ知らせている。いわく、「メシアは来た。預言は成就した。ゆえに論理的な帰結として、終末は近い。」
メシア預言の成就を告げ知らせている。いわく、「メシアは来た。預言は成就した。ゆえに論理的な帰結として、終末は近い。」
キリストの到来には、旧約聖書という途方もなく息の長い準備作業があったわけである。
そして、あくまでも信仰者の側からの一意見にはなってしまうが、旧約聖書と新約聖書を照らし合わせながら学べば学ぶほど、いやー、こんな本がこの世に存在してるってこと自体驚きというほかなしという気分になってくる。預言の数は膨大すぎるゆえ、その全てをさらうことはできないが、これから福音の核心に関わるかぎりでいくつか取り上げてみることにする。