イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

映画館への小旅行

 
 話は全然変わるけど、今週の日曜日に、渋谷の映画館に『パウロ 〜愛と赦しの物語』を見に行ったのである。
 

 一人で、ではない。友達いないがゆえに、フツーなら当然そうなるところであろうが(自分で書いてて悲しいなこれ)、今回は僕もリーダーの一人を務めている、自分の教会の教会学校の中高科で見に行ったのである。
 

 映画自体には、感涙せずにはいられなかった。ていうか、感動したという以上に、原始キリスト教会時代の迫害が悲惨で、今のこの平和な時代に信仰生活を送らせていただいていることがありがたいような、何か申し訳ないような、そういう気分にさせられたのである。
 

 この映画から学んだことについては今後も考え続けてゆきたいが、今回書いておきたいのは、中高年たちがたくさん参加してくれたことのありがたさである。
 

 映画館には、中高生6人、大人4人で見に行ったのである。地元の教会から電車で行って帰っての、ちょっとした旅行といった感じであった。そして、見終わって教会に帰ってきてからは、聖書を読みながらみんなで感想を分かちあったのであった。
 
 
 
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 いやなんでこのことを書いたのかっていうと、こういう集まりに参加させてもらっていることが、まことにありがたいとしか言いようがないからなのである。
 

 くり返しにはなってしまうが、僕には友達がいない。正確には、さすがにゼロではないが限りなく少数である(哲学徒には、色々難しいのである)。教会につながっていなければ、日曜日はいつも孤独の涙のうちに夕暮れを迎えていることであろう。
 

 そういうわけで、僕は中高生たちにも、それから一緒に中高科の働きをしてくれてるリーダーの人たちにも、いくら感謝してもしきれないのである。そして何よりも、このような恵みをくださっている主には、超超超超超感謝である。僕のような罪人に、なぜにこんなに大きな恵みをくださるのであろうか……。
 

 『アメージング・グレイス』という、超有名な曲がある。多分、この曲のメロディーを聞いたことのない人はいないのではないかと思うが、この曲名の意味は「驚くべき恵み」である。神さまがいかに恵みに満ちた方であるか、日々感謝しつつ忘れないようにせねばならぬところである……。