イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

「わたしは調馬師です」 ーある哲学者へのインタビュー

 
 質問者:2018年末のこの時点において、あなたは昨今の哲学の状況をどのように捉えておいでですか?
 

 philo1985: 最初に一言だけ申し上げるとすれば、どうもこうもありませんね!哲学は死んでいます。何よりもまず、文体が欠けているのです。文体のないところには創造もない。僕には、この時代は哲学を語り出すための話法を思いつくことができずに、根無し草のまま空中を漂い続けているように思えます。
 

 質問者: で、あなたはブログで哲学するというスタイルを作り出すことによって、その文体の問題なるものを解決しつつあると……。
 

 philo1985 : いえ、僕自身は目下その問題と格闘中です。この文体というのは、えらく取り扱いの難しい暴れ馬のようなところがありましてね。いちど身の置き場所が定まったかと思うと、たちまちまたひと騒ぎしだすといった体のものなのです。僕はこのブログで日々暴れに暴れ回っている困り者の愛馬を調教して、超本命馬のディープインパクトに仕立て上げなくてはならないというわけです。
 

 質問者: 一部の読者からは、単に迷走しているだけなのではないかという声も上がっていますが。
 

  philo1985: 確かに僕の人生は、三日に一度は必ず部屋で泣くくらいには迷走していますが、それとこれとは関係ありません。『イデアの昼と夜』の執筆方針は、この三年間で一度たりとも揺らいだことはないと断言できる。すなわち、二日に一度の記事のアップを今か今かと待ち望んでいる全国の無数の読者たちに、正真正銘、本物の哲学をお届けするということです。
 
 
 
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 質問者: あなたのブログの読者は限りなくゼロに近いのではないかとの見方も出ていますが、質問を続けましょう。あなたには、将来の目標はありますか?また、もしあるとすれば、それは何でしょうか?
 

 philo1985: 現在『サイエンスZERO』に出演中の小島瑠璃子さん(通称:こじるり)を聞き手に迎えて、NHKの番組を組むことです。これは、哲学と信仰について本物のカリスマ哲学者が熱く語る記念碑的番組になる予定ですが、聞き手は何としてもこじるりでなければならない。詳細についてならいくらでも語る用意がありますが、彼女の協力は絶対に不可欠です。
 

 質問者: 小島瑠璃子さんはともかく、これはまた非常に大きく出ましたね。あなた個人としては、その目標にはどのくらいの現実性があるとお考えですか?
 

 philo1985: それはNHKにどれほど先見の明があるか次第でしょうが、仮にこの番組が実現しなくとも、NHKは僕をこじるりに引き合わせるべきだと思いますね。そうでないとすれば、紅白歌合戦に出演予定のTWICEの楽屋に案内してもらうというのでも構いませんが、やはり、僕個人としてはこじるりの線で行きたいと考えています。
 
 
 

(2018年12月初頭、都内某所にて   インタビュアー:philo1985)