突然だが、僕はこのブログの今後の方向性について、ここで一度シリアスに考えておかねばならぬ。まぁ、どっちにしろ、考えても事態がいい方向に向かうことは期待できなさそうではあるが、それでもやっておかねばなのである。
「……?何かあったんですか?」
うむ。簡潔にいえばだ。こないだ、なんと、さる大手出版社から本を出版しないかという話が来たのである。だが、その話はあっさりと頓挫した。
その原因は何だと思うかね。ううう、悔しい。僕は悔しいよ。僕のブログは、絶望的にアクセスが足りなかったんだよキエエエエエェ!
「……そう言われたんですか?」
言われたよ。いやなんかさ、それなりに数字がないと会議とか色々通んないんだってさ。まいいや、この件に関しては連絡をくださった方に迷惑がかかっても悪いから、これ以上は触れないにしてもだよ。
僕は思うわけ。哲学のブログとか書いてて、アクセスなんか来るわけねえ!いや、書きようによっちゃ来るのかもしらんが、僕にはムリだ。それじゃ何かね、僕は当節の流行にあやかって、毎回ネコの写真でも載せたらいいってのか?ちくしょうブッ殺す!
「……落ち着いた方がいいと思いますけど。」
これが落ち着いていられると思うかね。いやごめん、さすがに「ブッ殺す」はまずかったかもしらん。でもさ、僕はもう、どうしたらいいのよ。今みたいな感じで一生書き続けてても、アクセスが増える見込みなんて一ミリもないことは明白なわけでさ……。
この際、思ってることを言わせてくれ。僕はこのブログに関しては、最近は正直、アクセスは来なくてもいいと思ってるわけ。
「……はぁ。」
いやさ、もう、つまんないこと書いてもしょうがないわけですよ。何が売れるのかとか何がバズるのかとか、もうマジで興味ねえ。いや、ぶっちゃけ前はかなり興味あったけど、もう今はほんと全然ないわけ。この世にバズにまったく興味のない男がいるとすれば、それは僕だ。それとも、君は僕が負け惜しみで言ってるように見えるかね。
「……まぁ、そう見えなくはないですが。」
多分、負け惜しみも入ってるんではあろうよ。ぐすん。だがね、僕はこの歳にして悟ったんだ。僕はおそらく、死ぬまでバズとは縁のない人間だ。僕が追っても、バズの方が僕から逃げてゆくんだよ。
さようならバズ。だが、こんにちは哲学だよ。僕は一生、ハードコアの道を貫くしかない人間なのだ。ここ四年間とか、特に最初の方はいろんな人に読んでもらわなきゃとか思ってたけど、もう容赦はしないぞ。僕はアクセスゼロを目指して、孤高の道を行くのだ。ちくしょう、売れるとか人気出るとか、もうマジで興味ねえ……。
[筆者は現在、出版社への持ち込みを視野に入れつつ、『ニャーン!とよくわかる哲学☆ネコと一緒に考えてみた』を鋭意執筆中です。]