イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2019-12-13から1日間の記事一覧

「存在する」という語の使用をめぐって

ここで少しだけ立ち止まって、改めて考えてみる。 レヴィナスが他者について「存在するとは別の仕方で」という表現を用いたのは、なぜだったのか。すでに見たように、そこには他者の超越というモメントにおけるその超越性を、決して見落としてはならないと彼…