イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2020-06-10から1日間の記事一覧

ニヒリズムは、今日……。

論点: 人間が世界について語りうることは、自然科学の知だけに尽きてしまうのだろうか。 ウィトゲンシュタインが生きていた時代、二十世紀前半のヨーロッパは、根底的なリアリティ喪失とでも呼ぶべき精神的危機に直面していた。 このことはたとえば、「ヨー…