イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2021-09-14から1日間の記事一覧

空談の原理的構造:「平均的な了解可能性」の概念をめぐって

ハイデッガーによれば、〈ひと〉が語り合う言葉のやり取りは、「空談」というあり方によって特徴づけられている。空談とはどのような言葉のあり方をいうのか、原理的なところにまで遡って考えてみることにしよう。 いま、Aという存在者について、「AはBであ…