イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2021-12-07から1日間の記事一覧

「実存の本来性」をめぐる問題圏の射程:プラトンやアリストテレスはなぜ、〈アレテー〉についてかくも熱心に語り続けたのか

「人間が死ぬことの可能性へと投げ込まれているという剥き出しの事実は、根本的情態性である不安によって開示されている。」前回に取り上げたこの論点からは、この後の探求の道行きそのものを突き動かしてゆくともいえる、次のような問いが浮かび上がってく…