イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2021-12-23から1日間の記事一覧

ホモ・サケルの時代:ジョルジョ・アガンベンと『存在と時間』、あるいは、「部屋に閉じこもって病んでいること」の根底にあるもの

「存在から見捨てられていることSeinsverlassenheit」の時代としての現代とは、「生から見捨てられていること」の時代でもあるのではないか。このような問いかけのうちに入り込むとき、私たちはこれまで論じてきた『存在と時間』の議論に対して、より深い所…