イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2022-03-24から1日間の記事一覧

人はいかにして本来のおのれになるか:1927年、マルティン・ハイデッガーがくぐり抜けた「大勝負」について

「自己」の問題にアプローチするための助走の意味も兼ねて、1927年の『存在と時間』出版が著者のハイデッガー自身にとってどのような意味を持つ出来事であったかという点について、改めて考えておくこととしたい。後年のハンナ・アーレントはこの本が収めた…