イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

ミラーさんが語る、魂のメッセージ

 [この記事は、昨日の記事のつづきです。久しぶりにやって来たヘンリー・ミラーさんが、今日も引きつづき語ってくださるそうです。]
 
 
 「君に足りないのは、押しの強さだよ!いいか、押すってのは、なにもバナーの話をしてるんじゃないぞ。」いや、バナーのことはもういいですよミラーさん!そろそろ限界です!「とにかくだ。今日は、君にはっきりと言っておきたいことがある。いいか、悪いがここから先はジョークなしだ。一度しか言わんから、ちゃんと耳の穴をかっぽじって聞くんだぞ!」
 
 
「俺が君に言いたいのはだな、こういうことだ。君は今たしかに、自分の食いぶちをどうにかして稼ぎたいと考えてはいる。だがそれ以上に君は、いずれ何かとてつもなくでかいことをやってみたいと思ってるんじゃないのか?もうここまで来たから、もともと言うつもりはなかったが、言ってしまうぞ。インディペンデント知識人がいずれ現れるだなんて、今のままの君が言ってたってしょうがないんだよ。まだ何もやってない君がそんなことを言ったって、説得力がぜんぜん足りんよ!いいか、まずは君が自分で道を切り開くしかないんだぞ!」
  
 
「世の中が本当に変わってほしいと思うのは、そりゃ悪くない。だが、それならまず、自分から何かやってみせんと!そのためには、やり方はなんだっていい。ニートでもなんでも、自由にやりゃいい!そんなもんは最後のところで何かやりとげちまえば、どうにでもなる。それじゃあ、何をやったらいいかって?知らんよ、自分で考えたまえ!」
 
 
「いいか、言っておくが、俺はすでにやりとげたぜ。俺がやりとげたからこそ、君は俺の小説をむさぼり読んだんだろうが。なに?そんなこと言っても、今の世の中で夢を見るなんてムリな気がする、だと?おいおい!君はもっと夢をみようだなんて、この一週間さんざん文章のなかで言ってたくせに、今さらそりゃないだろう!責任は持たなきゃいかん!いいか、いくらでも放言すりゃいい。今の地球は俺が救うくらいのビッグマウスでもなんでも、好きなだけぶちかませばいい。だが、自分の言ったことから逃げるのだけは許さんぞ!」
 
 
  「もう、21世紀はこうなるはずだ、なんて言うな。そんなこと言うくらいなら、21世紀はこうならなきゃならんから俺がやる、と言え!冷たい反応をされたらへこむ?君、それだけのことを言うんだから、そういう反応が出ないほうがおかしいとは思わんかね?甘えちゃいかんよ!だがな、幸いなことに、俺や君みたいな愚か者なんて、世の中にはいくらでもいる。そして、なんだかんだ言ったって、若いもんのうちにそういう愚か者は、そりゃもう数えきれんくらいいるもんだ。どうせなら、そいつらに憧れられるような人間になってみろ!そいつらは君のことを、肩書きや収入なんかでは見ない。面白いか面白くないか、すごいかすごくないか、でかいかでかくないか、ただそれだけだ。この人、色々言ってるくせに自分の生き方はなんかそれと違う気がすると思われるか、もうやばいよこの人、完全に狂ってる、もう何ひとつ現実が見えてない、あまりにも馬鹿すぎるよ、だけどなんかすごいもん見てる気がする、もう俺もこの人みたいに生きるしかないと思われるか、ただそれだけだ!」
 
 
  「たしかに、たぶん今は君の言うとおり、しばらく落ちついてたほうがいいんだろうよ。その辺のことは、俺にもよくわからん。ただ、目標を忘れるな!君は、いつかなしとげるはずの、何かとてつもなくでかいことを目指して生きるんだ。俺は君の生きざまをこれからも、じっくりと見させてもらう。中途半端なことをしたら、ただじゃおかんぞ。さあ、明日からも気合を入れて、もう書いて書いて、書きまくれ!」
 
 

 

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