イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

メシアについて

 
 「信仰が試されている。」しかし、僕は一体、何を信じているのでしょうか?まずは、そのことを確かめておく必要がありそうです。
 
 
 クリスチャンたちは、イエス・キリストがメシアであるということを信じています。 実は、ヘブル語である「メシア」とギリシア語である「キリスト」とは同じ意味をもつ言葉で、どちらも救世主のことを意味しています。
 
 
 救世主。おそらく、日常生活のなかでこの言葉を用いる人は、あまり多くはないことでしょう。その一方で、この言葉のうちには、なんだかロマンティックな響きがあります。世の中を救ってくれるスーパーヒーローが現実にいるとしたら、なんとすばらしいことでしょう……!
 
 
 聖書は私たちに、そういうスーパーヒーローが、二千年前の地球に現実に現れたのだと語っています。ナザレのイエスこそは、神さまが私たちに贈ってくださった救世主にほかならない。クリスチャンと呼ばれる人たちは、そう信じています。(本当は、事情はそれよりもはるかにぶっ飛んでいるのですが、そのことについてはまたの機会に書くことにします。)
 
 
 なんだか、自分がとてつもないことを信じているような気もしてきます。僕は、哲学を学ぶだけでは満足することができませんでした。僕には、プラトンスピノザも、はたまたジル・ドゥルーズも、この世界が抱える問題の解決を果たしてくれていないように思えたのです。しかし、メシアとは、われながらなんとも遠いところまで来てしまったものです……。
 
 
 
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 もちろん、クリスチャンの人びとがこれだけ変わったことを信じるのには、それなりの理由があります。けれども、その理由は、一言ではうまく書けそうにありません。これから、ぽつぽつ書いてゆくことにしたいと思います。
 
 
 「イエスこそ、この世を救うスーパヒーローであり、救世主であり、メシアなのだ。」もちろん、このメッセージを信じるかどうかは、その人しだいです。
 
 
 はっきりしているのは、この記事を読んだだけでは、このことを信じてみる気になる人は、日本中に一人もいないだろうということです!聖書のメッセージについては、この後にもちらほら書くことになると思いますが、キリスト教は今では以前に比べてあまり関心が持たれなくなっているので、何かの参考にでもなれば幸いです。