イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

逆流性食道炎について

 
 今回は、筆者のここ5年来の持病である逆流性食道炎について書いておくことにします。いや、この病については、いくら書いても書き足りないくらいです……。


 食後に胃液がこみ上がってくるという、基本的にはいたってシンプルな構造をもつこの病気は、人間から食べることの喜びを奪います。食べたいのに食べられない。食べられないのに食べたい。悪夢のようなディレンマが、患者の食道と魂を蝕んでゆきます。


 筆者の場合、なぜか2〜3時間寝ただけでほぼ確実に胃液が逆流するという忌まわしい体質を身につけてしまったようで、食べる喜びのみならず、寝ることの安らぎすらもありません。


 最近は、横にならずに座って寝るなどのテクニックを開発中ですが、腰とお尻が痛いうえに失敗すると姿勢を崩して結局のところは逆流するという悲惨な結末を迎えるので、もはや、やるせないとしか言いようのない状態です……。
 

 しかし、それでは胃液が逆流するようになってしまったそもそもの原因は何かといえば、おそらくは20代の前半に調子に乗って暴飲暴食を重ねてしまったことがいちばんの原因であると考えられるので、責めるとすれば運命というよりは自分自身を責めるしかありません。


 あとから後悔するような生き方はしない方がいいというのが人生の原則ですが、これだけは後悔しないわけにはゆきません。若きphilo1985よ、なぜ、ほどほどに食べ、ほどほどに飲まなかったのか。なぜそんなにも愚かだったのか、おお、君という人間は……。



逆流性食道炎 パルム 胃液



 考えてみると、他にもほとんどが後悔することの連続でしかなかったようなわが人生ですが、今からでも少しずつ変わってゆくしかありません。食生活に気をつけながら、地味にこの悪夢と闘いつづけることにしようと思います……。


 ちなみに、なぜこの記事を書いているのかといいますと、ここ一週間ほどのあいだ、食道炎の天敵である甘いものを我慢しつづけていたせいで、ついにそのストレスが限界点を突破して「今日は無礼講じゃあ!」という狂乱の戦国大名モードに突入した結果、極上のチョコレートバー「パルム」を食べるというタブーを犯したのちに胃液が逆流しているからにほかなりません。


 哲学はどこに行ったのかという気もしますが、哲学はいったん置いておいて筆者の逆流の苦しみを書かずにはいられませんでした、これこそが現実界象徴界への逆流ならぬ侵入である、ごめんなさい次は頑張りますということで、今回は失礼させていただくことにします。「パルム」は文句なしにオススメですが、食べすぎにはどうかくれぐれもお気をつけください……!