最後に自分の近況も振り返ってみたということで、今回の探求はこの辺りで一区切りということにしたい(気がつけば、始めてから三ヶ月も経ってしまった)。「存在の超絶」については、これからも繰り返し取り上げてゆく必要がありそうであるが……。
ともあれ、終えるにあたって、最初に掲げた問いに立ち戻っておくことにしよう。
最初の問い:
前途有望な青少年に「僕は/わたしは哲学の道に進むべきですか?」と本気で尋ねられた場合、何と答えるべきか?
この問いに対しては、少なくとも今のところは「君がどうするかは僕にはよくわからんが、とりあえず、僕自身は哲学の道を突き進んでいる」と答えるほかなさそうである。
もう少し年をとったら、ひょっとしたら別の答えも出るのかもしれぬ。だが、今の僕には、とにかくまずは自分自身が哲学への道をひた走れるように全力を尽くすしかないのである。じゃあなんで最初にそんな問いを立てたんよとツッコまれたら、ごめん、なんかそう問わなきゃいけない気がしたんよと答えるほかない。中途半端でごめん。
がしかし、この辺りで自分自身の哲学に対するスタンスを省みることができたのは、とにもかくにもよいことであった。そして、存在の超絶という論点を目に見える形にして提出できたことは、前からうっすら考え続けていたことではあったとはいえ、運命の巡り合わせに感謝というほかないのである。この人生において与えられている恵みには、いくら感謝したとしてもしきれないとしか言いようがないのである。
いつもよりも短いが、区切りも良いしこの辺りで失礼させていただくこととしたい。いつもながら、読んでくださっている(稀少な)方々には、これまた感謝感激雨嵐なのである。フォースが共にあらんことを!