核戦略問題へのイントロダクション   ー9条のディープ・フェーズへ

今回の話題に入ってゆくにあたって、ひとつのエピソードを紹介させてください。 1972年5月3日、竹本忠雄という日本人が、パリからそれほど遠くない、ヴィルモラン家所有のヴェリエールの館を訪れました。ヴィルモラン家といえば、ほぼ200年ちかくにわたってフランスの農業界に君臨しつづけていた名門の一族ですが、竹本が…