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イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、キリスト者としてブログを書いています。

昨年末に言いそびれたこと

 
[新年、明けましておめでとうございます。みなさま、2017年もよろしくお願いいたします……!]


 ピノコくん、今年もよろしく!まずは、昨年末に言いそびれてしまった話題があってね。


 「……何?」


 それは、個人的なことというよりは一般的な話に広げてみたいことなんだけど、「もうこれ以上頑張れなくなっている人には、頑張れと言わない方がよいのではないか」ってことなんだ。


 今は、僕もわりと回復した。だけど、またいつぶっ倒れるかはわからないし、世の中には、新年の始めから、もう1ミリも頑張れませんという人が結構いるのではないか。


 いちおう、僕にはその経験がなくはないから、そういう時に「苦しいとか言ってないで、ちょっとは頑張らないと」とか言われたら、もうウルトラMAXに辛いということがよくわかる。早い話、もう死刑宣告を受けてるような気持ちになるのだ!


 もちろん、今は踏んばれるよ。だが、もしもまたダメになったら、その時はまた、ふとんにこもって『子犬のワルツ』を無限リピートさせてほしいのだ。ベストは尽くすけど、迷惑をかけたらごめん……。



ピノコ ショパン 新年 子犬のワルツ 弱さ


 
 情けないかぎりだけど、これはわりと大切な話でもあると思うのだ。この国の人たちにとってはそれこそ死ぬ気で頑張りまくることが普通で、それはそれですばらしいところもあると思うんだが、人間にはどうしてもできない時もあるのだ!それとも、弱い人間は死ねっていうのかい、ピノコくん!?


 「落ちついて!落ちついて!」


 はぁ、はぁ……。すまない、年の始めから、つい興奮してしまった。


 もちろん、甘えすぎるのはよくない。「辛いとはいっても自分だけじゃなくて、みんなそれなりに辛いのである」というのも、苦しみを叫ぶ人にとっては、まことに耳の痛い話だ……。


 だけど、はてしない不眠状態でショパンを聴きつづけるしかない時もあるし、もちろん、もっとずっと辛い人だって、それこそ数えきれないほどいるんだと思うんだ。なんか、お正月から暗いになっちゃってごめんよ、ピノコくん……。

 


 
 
 

[弱さについては、昨年に『弱さと神の問い』(『弱いものたちの思想』から改題)というシリーズで考えてみたことがありますが、今回はすこし違った角度から問題にアプローチしてみることにします。]