イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2022-07-21から1日間の記事一覧

カルナナンダのように、走りきれたら:1964年、東京オリンピックにおける出来事を通して考える

今回は、「被投性の重み=生きることの重荷」をめぐる問題圏について考えるために、一つのエピソードを取り上げてみることにしたい。それは今から60年ほど前、1964年に起こった出来事である。 1964年の東京オリンピックにおける10000メートル走で、後々まで…