イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2015-11-25から1日間の記事一覧

ただ生きている

太宰治『人間失格』の終わりには、次のような文章があります。 「いまは自分には、幸福も不幸もありません。 ただ、一さいは過ぎて行きます。」 僕にはこれまで、太宰治の作品が深く心に染みたことはあまりありませんでしたが、さきの一週間を通して、太宰が…