イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2020-12-03から1日間の記事一覧

「他者のいない世界」、あるいは、気づかれることのない残酷さについて

論点: 人間にとって、自己を超絶する他者との関わりは、命の次元そのものを成り立たせるものなのではないだろうか。 たとえば、「わたしは一人でも生きてゆくことができる」といった主張は、実際にはその人が公共世界、すなわち、人間たちが形づくる世界と…