イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2021-04-28から1日間の記事一覧

存在の意味への問い、あるいは、「ある」の衝撃について

ハイデッガー自身の言葉から始めることにしよう。『存在と時間』はプラトン『ソフィスト』の一節を引用した後、次のように始まる(翻訳は、熊野純彦氏による岩波文庫版から行う)。 「『存在する』という語で、私たちはそもそもなにを意味しているのか。この…