イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2021-11-23から1日間の記事一覧

「存在の意味への問い」:Sein zum Todeの概念において、賭けられているもの

論点: 死の現象は『存在と時間』が提起している「存在の問い」そのものにとって、根源的というほかない重要性を持つものである。 ハイデッガーの言葉を借りるならば、死ぬこととは人間にとって、現存在することの「不可能性の可能性」を意味している。すな…