イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

2021-12-25から1日間の記事一覧

反出生主義に関する二つのテーゼ:ハイデッガーとアガンベンを通して考える

問題提起: 後期ハイデッガーの「存在から見捨てられていること」やジョルジョ・アガンベンの「ホモ・サケル」といった概念は、反出生主義の問題を考える上でも有効な手がかりを与えてくれるものなのではないだろうか。 私たちの時代のグローバル秩序は、「…