イデアの昼と夜

東京大学で哲学を学んだのち、ブログを書いています。

歌う生活

 
 なんかまとまらなくなってきたけど、もう一度本題に戻る。
 

 「考え続けることは、生きることのうちで本当に大切なことである。」(二回目)
 

 色々あるけど、やっぱり哲学って究極これなんじゃないかと思うのだ。何を考えるかというよりは、むしろ考えることそのものというか……。
 

 ていうか、最近あらためて思う。僕は15年間、何をやってきたんだろうか。
 

 大学入って、大学院行って、やめて、今でも考え続けてる。だけど、何か成果とかあったんですかって言われると、先人たちの哲学がいかにすごいかわかったってくらいかもしれない。
 

 たぶん僕は、このブログを書き続けることが、人生の中で唯一の目に見える成果(?)ということになるのだろう。しかし、これが果たして成果なのか。当てもなくただひたすら考え続けるというのが、僕の人生の結晶なのであろうか。
 

 いやごめん、でも今思った。他の人から見たらどうでもいいかもしれないけど、たぶん死ぬ時になってこのブログを思い出すことがあるとしたら、もはや涙しかないのである。うおぉ、これこそ僕の人生だ、愛しいわが子よありがとうありがとうとかなって、ひたすら泣きまくるほかないのである……。
 
 
 
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 ……めっちゃ自己完結なことは否定できない。しかし、人間も鳥のように、自分の人生を歌うことが必要なのではなかろうか。
 

 上手いか下手かは関係なく、ただ歌うのである。僕はただ生きてる、吹けば飛ぶようなもんだけど、とにかく生きてる、それで考え続けている。
 

 自分の中でも、うまくいく日もいかない日もある。でもとにかく考えてる、すごく味気ないような気もするけどなんか楽しいな、考えるのって楽しい、生きてるってやっぱりすばらしい。そういう日々を歌い続けるっていうのも、悪くないのではなかろうか。
 

 ……書いてたら、自分の人生に対する感謝の念が湧き上がってきたのである。この感謝の分のお返しを、他の人にもしてゆく必要があるのであろうなぁ……。